平成21年度 英語科・国際科設置校協議会総会研究協議会開催にあたり

 

遺愛女子高等学校長 福島 基輝

 

 当番学校長として歓迎のご挨拶をいたします。平成21年度英語科・国際科設置校協議会総会

並びに研究協議会の開催にあたり、全道各地から26校49名の方々にお集まりいただき、誠に

ありがとうございました。心より感謝申し上げます。不慣れな面も多々あり、当番校として至ら

ぬ点もあろうかと思いますが、何卒ご容赦いただければと存じます。皆様の熱心な会への参加で

カバーしていただければと願っております。

 さて、全道各地からいらっしゃった先生方は、遺愛女子中学校高等学校についてほとんど知ら

ないと思いますので、少し紹介させていただきたいと思います。

 本校の建物・キャンパスの雰囲気はいかがでしょうか。高校建造物としては、日本でも5本の

指に入るのではないかなと思っています。4つの文化財があり、一番古い建物では築101年に

なっています。しかし、学校の歴史としては、今から135年前、明治7年まで遡ることができ

ます。北米メソジスト系協会から宣教師ご夫妻が派遣され、キリスト教の伝道と日々学校、愛育

学校という私塾を開き、教育を始めました。東北・北海道では一番長い歴史を持つ女子校です。

その後、明治15年に文部省認可の女学校として、キャロライン・ライト・メモリアル・スクー

ルができ、3年後に遺愛女学校と改称されました。

 北大の前身だった札幌農学校とも関係が深く、” Boys, be ambitious!” で有名なクラーク博士は

農学校の1期生に非常に大きな影響を与えますが、帰国の途中に函館に立ち寄り、ハリス宣教師

に農学校の若者たちをよろしくとお願いしてアメリカに戻りました。ハリス氏は農学校にも英語

を教えに行きますし、1期生の佐藤昌介(北海道帝国大学初代総長、遺愛の初代理事長)や2期

生の内村鑑三、新渡戸稲造らにキリスト教の洗礼を授けました。その後、内村も新渡戸もたびた

び遺愛を訪れていますし、佐藤昌介は理事長として英語科設置を強く薦めていました。

 

 遺愛の英語教育は、当時は本当に先進的で、英語を教えていただけでなく、英語で他のいくつ

かの授業も教えられていたようです。当時の生徒たちの英語力はきわめて高かったようです。

 遺愛の英語科は1969年に設置されましたから、今年開設40周年を迎えました。しかしなが

ら、現在は大きな曲がり角に来ています。全国的、全道的に見ても、英語科が減少しています。

北海道では2校だけになってしまいました。英語科という名称だけで生徒が集まる時代は、随分

前に終わっています。

 それでも、英語教育は国際化の進展でますます重要になってきています。内容・質が問われて

いるのだと思います。

 

 今回、遺愛の英語科が節目を迎えた年に、全道の英語科・国際科設置校協議会総会・研究協議

会を開催できるのは、神様の導きととらえ、今日は、私自身大いに学ばせていただきます。

 本日の研修が本当に充実したものとなりますよう心から念願し、当番学校長の挨拶といたしま

す。